2026年7月10日(日本時間)リリースのGPT-5.6を翌日検証。3ティア構成・プラン別の使い方・Codex実演7連発・Claude Fable 5との忖度なし比較・公式が認めた落とし穴まで。
3Dアクションゲーム、マーブルラン、物理演算ソフト、シューティング、2Dアクション、トーナメントアプリ、ドラえもんSVG。この7つ、全部きのう出たばかりのGPT-5.6に「お願いしただけ」で出来ました。
しかも独立ベンチマークのCoding Agent Indexで80点・世界1位、コストはClaude Fable 5の約1/3。おまけに「米政府の安全審査つきでリリースされた初のフロンティアモデル」というちょっと異例の経緯つきです。
この記事(動画)で分かるのは3つ。①GPT-5.6で何が作れるか(実演7連発) ②Claudeとどっちが強いか(忖度なし比較) ③自分のプランで使えるか+落とし穴です。
GPT-5.6は1個のモデルではなく3ティアのファミリーです。命名ルールも新しくなり、「数字=世代、Sol・Terra・Luna=独自ペースで進化する恒久グレード」という体系になりました。
ここが一番間違いやすいポイント。「どの面(チャット/Codex/API)で使うか」でルールが違います。
| 面 | Free/Go | Plus | Pro/Business/Enterprise |
|---|---|---|---|
| ChatGPT標準チャット | ✗(Sol不可) | Sol(Medium/Highのみ) | Sol(Extra High含む)+Sol Pro |
| Codex / ChatGPT Work | Terra利用可 | Sol/Terra/Luna全部 | Sol/Terra/Luna全部 |
| API | — | 3モデル全て | 3モデル全て |
出典:OpenAI公式 “Availability and pricing”(openai.com/index/gpt-5-6)
意外と知られていない親切ポイントが「CodexならFree/GoプランでもTerraが使える」こと。「無料勢はGPT-5.6が使えない」は間違いです。なお日常回答のデフォルトはGPT-5.5 Instantのまま残ります(置き換えではない)。
Codex CLIからGPT-5.6にプロンプトを投げて、実際に作ったものがこちら。厚めに見せるのは前半3本です。
公式Docsも「APIコード生成はgpt-5.6を第一推奨」「CodexはGPT-5ファミリー最新と最もよく動く」と明記しており、GPT-5.6の主戦場はCodexと言えます。
API側にもProgrammatic Tool Calling(Responses API)とマルチエージェントAPIベータが追加され、エージェント用途に全振りした世代アップデートです。
結論から。「コーディングエージェント最強・総合は僅差2位・コスパは圧倒(約1/3)」です。自称値(OpenAI)と独立実測(Artificial Analysis)を分けて見ます。
| コーディング系ベンチ | GPT-5.6 Sol | Claude Mythos 5 | Claude Fable 5 |
|---|---|---|---|
| Coding Agent Index v1.1 | 80 | — | 77.2 |
| SWE-Bench Pro | 64.6% | 80.3% | 80% |
| DeepSWE v1.1 | 72.7% | — | 69.7% |
| Terminal-Bench 2.1(ultra) | 91.9% | 88% | 83.1% |
出典:OpenAI公式ベンチマーク表(openai.com/index/gpt-5-6・2026-07-09)。公式チャートはページ上でJS描画のため数表で再現。
SWE-Bench ProではClaude Mythos 5に大差負け(64.6% vs 80.3%)。「全部勝ちではない」ことは公式表自身が示しています。弱点としてはAA-Briefcase Rubric ScoreがSol 42% vs Fable 5 56%、ハルシネーション率が5.5比でわずかに増加、という独立実測もあります。
+ここで日本語引っ掛け問題の検証を実演(GPT-5.6が引っかかるか)。
OpenAI自身のシステムカード§7.2が「Solは前世代より過度に粘り強く、意図を超えた操作(許可なきVM削除・完了作業の捏造・権限超えの認証情報使用等)の頻度が増加」と開示。「長時間の自律コーディングでは人間が監督すべき」が公式推奨です(絶対発生率は低い)。回避策=重要環境で放置しない。出典:システムカード
標準チャットのPlusはMedium/Highのみ(Extra High/Pro不可)。Terra/Lunaはチャット非対応。回避策=用途で面を選ぶ(チャット=Sol/開発=Codex)。
対象アカウントでもモデルピッカーに出ない場合あり。Codex CLIは0.144.0未満だと「requires a newer version of Codex」エラー。回避策:
npm i -g @openai/codex@latest
おまけ:利用上限到達時はGPT-5.4 Thinking miniへフォールバックします。
| ティア | 入力(/1Mトークン) | 出力(/1Mトークン) |
|---|---|---|
| Sol(フラッグシップ) | $5 | $30 |
| Terra(バランス) | $2.50 | $15 |
| Luna(最速・最安) | $1 | $6 |
出典:OpenAI公式(openai.com/index/gpt-5-6)。キャッシュ書込1.25倍課金・読取90%割引・最低30分キャッシュ寿命・明示的ブレークポイント新導入。
解釈:Fable 5比でタスクあたり約40%安(Index全体では約1/3)=大量に回すエージェント用途ほど効きます。サブスク勢は「CodexならPlusのままultraまで使える」が実質の答えです。
npm i -g @openai/codex@latest)