H
GPT-6 Astra × Claude Code / 開発環境の作り方
ハーネスエンジニアリング
AIを賢くするのではなく、AIの「周り」に仕組みを置く考え方
今日は、その仕組みを実際に組みます
AIに作らせる前の開発環境
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前回のつづき
前回の結論は「結局、ハーネスを作れるかどうか」でした
では、それは何なのか
今日はその中身を説明します。次回は書き方をやります
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同じAI・同じ依頼
違うのは、作らせる前に条件を置いたかどうかだけ
条件なしで作らせた
あとで開き直すと画像が消えている(受入テスト 2件 不合格)
条件を先に置いた
開き直しても画像が残っている(受入テスト 3件 合格)
AIは賢くしていない
変えたのは、AIの周りに置いた仕組みだけ
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抜けているところ
「作らせてみた」は、作らせた瞬間で終わっている
動いた、の次が無い
困るのはその先。動かしてみる以外に、確かめる方法がない
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0
調べた結果
同じテーマの人気動画のタイトルを、上位25本まで読んだ
読んだタイトル 25本
テスト・検証・品質に触れているもの 0本
25本中、0本だった
出典:YouTube Data API 実測(クエリ「Claude Code アプリ 作らせる」・JP上位25本・2026-09-08 取得)|youtube.com
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1
層1 / 0〜約4分
まず、考え方から
ここはコードを書きません
「ハーネスって何のために要るのか」だけ、先に
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出発点
AIに「注意して」と書いても、守られないことがある
毎回、まっさらで来る
悪意でも能力不足でもない。前回の指摘を覚えていないだけ
実際に起きたこと=完了条件を1行書き忘れたら、テストのほうを直された
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ハーネスとは
AIを賢くするのではなく、AIの「周り」を整える
注意力に預けない
品質を、記憶や注意力ではなく環境と仕組みの側に持たせる
なぜ今か=AIが何十分もひとりで走るようになったから。見ていない時間ができた
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よくある誤解
ハーネス=馬具。力が正しい方向に伝わるように、周りに付ける金具
よく言われる
テストを書くこと/AIを賢くする工夫/全部を自動化すること
実際は
テストは4つのうちの1つ。AIは一切いじらない。自動化は目的ではない
性能ではなく、置かれ方
同じAIのまま、周りを変えるだけで結果が変わる
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置きどころ
全部に置くのではない。3つ揃うところだけ
繰り返す
機械で確かめられる
人の着手を待っている
逆に1回きり・判断が要る・人にしか決められないものは、置いても効かない
全部やろうとすると失敗する
3つ揃うところだけでいい。あとは人が決める
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◎
全体像
AIの周りに置く、4つの部品
① 受入条件
② 検証ループ
③ 権限とルール
④ フィードバック
① 何ができたら合格か ② 合否が自動で返る ③ 触っていい範囲
④ 出来を、作った本人以外が見る
テストを書くのも①②、設定をいじるのも③。ぜんぶ同じ設計
今日つくるのは ①②③
共通するのは「気をつける」ではなく「通れない」形にすること
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2
層2 / 約4〜15分
ここから手を動かします
一緒に組めます
打つコマンドは全部出します。手元で同じものが作れます
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順番
先に作るのは、アプリじゃない
よくある順番
作らせる → 動かしてみる → 人が目で見て判断
この順番
合格の条件を置く → 作らせる → 機械が合否を出す
入れ替えただけ。でも合否を人が決めなくなる
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01
最初の状態
この時点で、アプリのコードは0行
それでも赤が出る
その赤が、これから作るものの仕様書になる
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テストが決めること
この4つの名前が、そのまま仕様になる
pixel-grid
pixel-cell
color-swatch
pixel-save
日本語の指示より強い
名前を決めてしまえば、AIはその名前で作るしかない
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02
よくある結果
日本語で頼むと、その場では本当に動く
動いた、は嘘じゃない
画像は表示される。再読み込みしても、まだ映る
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一次情報
ページを離れると、その画像は解放される
MDN Web Docs の blob: URLs ページ。Memory management の節に「Browsers will release object URLs automatically when the document is unloaded」と書かれている
出典:MDN Web Docs「blob: URLs」(2026-09-08 取得)|developer.mozilla.org
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いちばん大事なところ
マスが並んでいるだけでは、塗れたことにならない
並んでいる ≠ 塗れている
実際に塗れたかは マスの背景色。塗れていなければ白のまま
テストがあるかではなく、テストが何を見ているか
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下書きで間違えたところ
「再読み込みで壊れる」と書いていたが、壊れなかった
同じタブで再読み込み → 通ってしまう
別タブで開く(元のタブは開いたまま) → 通ってしまう
タブを閉じて、開き直す → 落ちる
確かめ方まで浅かった
出典:自分の環境の実測(2026-09-08 実測)
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使う道具
ブラウザを開いて確かめる部分を、AIに任せる
Playwright 公式ドキュメントの Installation ページ。npm init playwright@latest でプロジェクトに導入する手順が書かれている
出典:Playwright 公式ドキュメント Installation(2026-09-08 取得)|playwright.dev
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3
層3 / 約15分〜
ここから応用
AIを2つ以上使う人へ
自分の環境をこれから育てたい人にも
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03
渡す前に決める
非対話で走るAIは、質問ができない
① 書ける場所
② 触らないもの
③ 迷ったとき
④ 報告の形式
聞けないので、失敗が返る
毎回書かない。仕組みが必ず先頭に付ける形にする
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実際にぶつかる壁
ネットワークは、既定で切れている
OpenAI の Codex 公式ドキュメント。By default, the agent runs with network access turned off. と、CLI の既定は no network access かつ書き込みは作業領域に限られる旨が書かれている
出典:OpenAI「Agent approvals & security」(2026-09-08 取得)|developers.openai.com
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結果
同じテストで、同じ結果が出た
Claude Code 全部緑
Codex(GPT-6 Astra) 全部緑
見るのは、そこだけ
どちらが優れているかは扱わない。同じ基準を共有できているか
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◎
実際に回しているもの
今日組んだのは最小の1セット。育つとこうなる
開くとき 16
書くとき 2
通すとき 2
出すとき 1
閉じるとき 4
無人 13
開く=現在地と残タスクを出す 書く=保存した瞬間に検査 通す=満たさないと進めない
置く場所は、時間で決まる
出典:自分の環境の実測(2026-09-08・works リポジトリの配線を実数で計測)
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実際に回しているもの
「気をつける」ではなく、通れなくする
保存する前
記録する前
外へ出す前
決めた材料が無い原稿は完成にできない / 誰も見ていない変更は記録に残せない
名前や個人情報が混ざっていたら、外に出せない
ただし穴もある。小さい変更と自動保存は素通りする(今日3回踏んだ)
今日も2回、止められた
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実際に回しているもの
配線が生きているかを、まとめて確かめる
配線ぜんぶ 10章(1本目)
同時に動かしても壊れないか 22項目(1本目に内蔵)
情報が溢れない配線か 28項目(2本目)
壊れたら、その場で分かる
出典:自分の環境の実測(2026-09-08・works リポジトリの配線を実数で計測)
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この動画をつくる間の記録
今まさに、この台本が止められています
別のAIに読ませた回数 15回
突き返された 2回(重い指摘 3件)
1件は、この動画で見せる手順
そのまま収録していたら、画面でコマンドが動かなかった
出典:この回の台本づくりの記録(独立レビュー15回・2026-09-08〜09-12)
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毎回打ち込むのか?
この3つは、ファイルに書いて残せる
①受入条件・②検証ループ
テストファイルと、テストの設定に書く(今日そのまま見せたもの)
③権限とルール・④フィードバック
AIごとの設定ファイルに書く
置き場所には名前がある
Claude Code なら CLAUDE.md、Codex なら AGENTS.md。中身は次回
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まとめ
今日の4つ
① 合格の条件を先に置く
② 仕様はテストで渡す
③ 浅いテストは通してしまう
④ 聞き返せない前提で渡す
動きました、は自己申告
緑は事実。人の目に、合否を預けない
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位置づけ
今日やったのは、3つのうちの1つ
ハーネス=周りの仕組み
ループ=回し方
グラフ=置き場所
3つで1セット
道具をそろえるだけでは足りない。回し方と、置き場所まで決めて仕組みになる
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ループ
1回直して終わり、にしない
実行
観測
修正
直したら、効果を確かめる手段もセットで用意する
作った本人に採点させない
今日の②検証ループも、④フィードバックも、この考え方の一部
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グラフ
同じことを、2か所に書かない
やりがちな形
同じ設定をあちこちに手で書く。必ずどこかでズレる
こうする
正本を1つ決めて、ほかは参照にする
置き場所を1本に決める
次回の設定ファイルの話は、まさにこれ
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?
ここから先
テストが保証したのは「動くこと」だけ
測ったものしか良くならない
読みやすさ・危ない書き方・境界の抜けは、まだ誰も見ていない
ハーネスは万能ではない。測っていないところは、置いていかれる
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答え
作った本人に、合否を出させない
別のモデルに採点させる
ここまでが結論。仕組みにするには、設定ファイルに何を書くかが要る
その中身は、次回
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